”日中交流カフェ楽楽”へようこそ
悠久の歴史と果てしなく広がる大地、多種多様な民族、神秘的で摩訶不思議な国、中国。日本とつながりの深い中国に興味を持って随分、時が経ちました。
自分の目で見、自分の耳で聴き、自分の肌で感じたい!行くなら今!この機会を逃すまいとの思いを強くし、二十数年前、北京師範大学に語学留学をしました。
留学生活では、一度もホームシックにかからず、それどころか、あぁ、中国大地の上に立っている!と、日々、新鮮で、感激の連続でした。
授業が終わった後や、休みの日には自転車で、北京の胡同(フートン/細い路地)めぐりが楽しみでした。そこには市井の人々の日常生活がありました。
家の軒先でゆったりとたばこをふかし、マージャンにふけるお年寄りたち。
今にも崩れ落ちそうなくらい、たくさんの荷物を自転車の荷台に乗せ、狭い路地を爆走するおにいさん。
ニーハオトイレ(扉や仕切りがなく、ニーハオ!と挨拶し、おしゃべりしながら用を足す)では、先客のおばさんにジロジロ見られ、最初は恥ずかしかったのですが、慣れとは恐ろしいもの。その後はすっかり北京っ子。「ニーハオ!」と自ら挨拶してました。
*ご存知だと思いますが、念のため。「ニーハオ(你好)!」とは「こんにちは!」(朝、昼、晩、いずれも使用OK)の挨拶です。
小さな麵屋さんで、見ず知らずのおじさんから、「おなかにいいから、これ食べろ。」と半ば強制的に大ぶりの生ニンニクを渡されました。せっかくだからと、人生初、生ニンニクをガブリ…。ニンニク独特のにおいはあるものの、意外といけます。
壁には子どもが描いたであろう、ろう石での落書き。
たくましさとやさしさが混在し、感情を隠さず、気持ちや考えをストレートにぶつけてくる中国の人たち。
素朴で何とも愛くるしい泥人形や、繊細で色彩豊かな剪紙との出逢い。ガッツリ、こころを奪われました。どちらも中国の伝統的な民間芸術です。
この留学が、どんな形にせよ、ずっと中国とかかわっていきたいとの思いを再確認させてくれました。そして、中国のこと、もっと知りたいし、一人でも多くの方に知ってもらいたいとの思いがフツフツフツフツ…。
随分とまわり道をしましたが、そのまわり道もまた楽しや。2018年の春節、2月16日に開業することと相成りました。
”日中交流カフェ楽楽”にお立ち寄りいただき、中国や台湾の雑貨などを通して、皆さまの日常生活が少しでも豊かになってくだされば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2018年2月16日