景徳鎮は、江西省(コウセイショウ)東北部に位置する景徳鎮市の窯で製造された陶磁器のことです。
よく見られるのは、白磁にコバルトで絵付けを施した「青花磁器」ですが、コバルトだけではなく「辰砂(シンシャ)」を使って赤色の絵付けが施されたものや、色とりどりの色彩で絵付けされたものもあります。
日本の「伊万里焼」に景徳鎮の影響がみられます。また、ドイツの「マイセン」は、景徳鎮などの中国磁器をモデルに作り始めました。
景徳鎮 黄洋連 粉彩 二紅盅 湯呑と急須(☝):
景徳鎮のカラフルな洋蓮シリーズの一つです。
"景徳鎮 洋連 粉彩"とは中国の伝統的な絵柄の一つであるとともに、五彩の手法の一つで、軟彩とも言います。
洋蓮シリーズのものは、中国国内や日本の中華料理店などでよく、使用されていますし、気軽に家庭でも使えます。
可愛い柄とポップなカラーの急須と湯呑みで、中国茶を楽しんでみませんか。ちょっと一息つきましょう。
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★青花磁器(セイカジキ)
・透き通るような薄い白磁に、コバルトで藍色の絵を描き、透明な釉薬(ユウヤク)を塗って焼いた磁器のことです。
・草花や龍などのモチーフが繊細に描かれています。
★辰砂(シンシャ)
・硫化水銀からなる朱色の鉱物です。
・辰州(現在の湖南省近辺)で大量に産出されたことから「辰砂」と呼ばれるようになったと言われています。
★軟彩(ナンサイ)
・陶磁器の上絵付技法の一種で、粉彩(フンサイ)とも呼ばれています。
・白粉を混入した不透明な釉薬を使います。
・色のバリエーションも多彩で、油絵に似た質感が感じられます。
🔹サイズ🔹
[急須]口径約6.5㎝×幅(注ぎ口先から)約17.4㎝×高さ(蓋のつまみ含む)約10.8㎝
[湯呑み]口径約7.5㎝×高さ約5.5㎝
🔹原料🔹
瓷石(ジセキ)(=磁石(ジセキ/磁器をつくるための石)・カオリン(純白の粘土/鉱石)
🔹生産国🔹
中国/景徳鎮